竹山は,マグマが地表に噴出する1歩手前で急に冷えて固結した火成岩の岩体だ。

竹山(上空から)

後に山体が侵食され,急峻な岩体が現れた。

およそ5~6万年前に形成されたと推定されている。

竹山と俣川洲(山川石の噴出源付近とみられる)

周辺の台地からほぼ垂直に突き出した東西2つの山は標高約200m。

1684年(天和3),この奇岩2体を神体に竹山神社が創建された。祭神は,「武」の神,須佐之男(すさのおうの)命(みこと)。

第2次世界大戦中は,多くの人々が神社を参拝したという。

竹山のソテツ(ソテツ自生地の北限 国指定天然記念物)

竹山のソテツ

ソテツ類は古生代末から中生代,恐竜の時代に最も栄えた裸子植物の1群で,現世のものは「生きた化石」ともよばれ,世界の熱帯,亜熱帯に分布する。

成長は遅く1年で1cm程度しか伸びないため,肥沃で平坦な土地では,他の植物との生存競争に勝てない。そのため,他の植物が生育できない岩や崖に生えるという。

肥料分がない岩や崖で生育するために,空気中の窒素を固定する菌を根に共生させていて養分を摂る。

竹山と赤水鼻付近一帯は,大隅半島の佐多,及び内之浦とともに自生の北限地として知られ,国の特別天然記念物に指定されている。

竹山(安山岩の岩肌の様子)

竹山の安山岩

マグマが地下の浅いところで急に冷えてできた岩石を火成岩とよんでいる。その中でも二酸化ケイ素の含有量が52~66%の岩石を安山岩という。東西に伸びる急峻な竹山の山塊は,すべて安山岩だ。

竹山(節理に沿って割れる安山岩)

岩の表面に見える柱状の割れ目(節理)は,地下を上昇してきたマグマが冷えていく過程でできたもの。

竹山(放射状節理)

中には,その割れ目が放射状に走るものもある。

南側斜面では,節理にそって岩石が崩落し,一抱えほどもある四角い岩がごろごろと転がっている。

浜辺では,長い年月の間に波で浸食され,丸い石に姿を変えた人頭大の安山岩を観察できる。

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